【清原和博氏の人生を四柱推命で読み解きます】

四柱推命


野球界のスーパースター清原氏が逮捕されて、少なからずショックを受けました。
彼の反骨精神とカリスマ性が個人的には好きで、選手時代は応援していただけに残念な気持ちです。
転機はいつでも訪れますから、是非これからの人生をしっかり歩んでいただきたいと思い、彼の四柱推命で読み解きたいと思います。


清原和博氏
1967年8月18日生まれ(現在48歳)
生年 丁未 乙 傷官 劫財 墓
生月 戊申 壬 偏財 偏印 絶  紅艶
生日 甲寅 丙    食神 建禄
空亡 子丑

命式の特徴 傷官生財格 生月と生日が天戦地冲

第3運    乙巳 劫財 病  23歳4ヵ月~33歳4ヵ月 大運天中殺
第4運    甲辰 比肩 衰  33歳4ヵ月~43歳4ヵ月 大運天中殺
第5運(現在)癸卯 印綬 帝旺 43歳4ヵ月~53歳4ヵ月

歳運(逮捕時)乙未 劫財 墓

 清原氏の命式の特徴は、生月(戊申)と生日(甲寅)が天戦地冲の関係にあり、こういう命式を持つ人はカリスマ性を持つ人物になる傾向が強いのですが、“番長”と呼ばれてきた所以のひとつと言えます。しかし、月支と日支が冲の関係にあるというこことは、月支の位置は方法手段や家系の流れを意味し、日支の位置は結果や配偶者を意味する場所となりますので、清原氏は生まれ持ってのカリスマ性を持っているのですが、自分が行動する方法がうまく結果が出ない、配偶者と上手くやっていけないなどの意味となります。

 過去の清原氏を見ると、ドラフト会議で熱望していたジャイアンツに指名されず、西武に入団したこと、あれだけの才能を持っているにもかかわらず、生涯通じてタイトルに無縁で「無冠の帝王」と呼ばれたこと、離婚歴があることを見ると、命式の特徴が出ていると判断できます。

 また、もうひとつの特徴としては、大運天中殺がダブルで重なっていることが挙げられます。清原氏の場合、第1運が丁未であり、年柱の丁未が同じで律音となっており、この場合は第3運、第4運が大運天中殺となるわけですが、たまたま大運が乙巳、甲辰となっており、この乙巳、甲辰が大運に巡った場合も天中殺と見ますので、天中殺が2階建てで20年ありました。

 大運天中殺は、良くも悪くもなりえる時期であります。ニュースで知る限り、覚醒剤に手を出した時期がジャイアンツに入団した1997年頃と言われていますが、この年は丁丑であり、納音かつ空亡(天中殺)の年でもありました。

 そんな大事な時期にあれだけ熱望したジャイアンツに入団したにもかかわらず、違法な行為に手を染めてしまったことが、その後の野球人生に影響を与えたのかと思います。

 大運天中殺時期は先ほど書いた通り、上にも下にも行く時期ですが、最後の5年は現実に戻って厳しい状況に置かれてきます。それに気づかず覚醒剤常習、生活の荒廃を続けると、天中殺が終わっても厳しい運気が続きます。最後の5年の始まりは、清原氏が38歳のときですが引退の年でした。

 人はたいがい調子がいいと永遠に続くと勘違いしてしまいがちですが、必ず廻りの友人達が戒める発言を言ってくれるものです。それは、神様が本人に気づかせるように言わせているのです。確かに苦言を言ってくれた戦友の桑田氏をはじめ、多くの人たちがいたのでしょう。しかし、清原氏は残念ながら神様からの言葉を無視してしまったわけです。

 現在は大運天中殺も終わり、いよいよセカンドスタートが始まっていたのですが、現在の大運は第5運・癸卯・印綬・帝旺となっています。
 癸が月干の戊と干合して、偏財の持つ社交性や財運という良さが薄れるだけではありません。偏財は、倒食(食神を倒す)の別名を持つ偏印を抑制してくれる救神ですが、この抑止力が干合で損なわれるため、配偶者や家庭の位置にある食神に対する倒食作用が強く表れることとなります。偏財は愛人をも意味するので、倒食作用と相俟って、色欲や酒食に走って散財する憂いがあったのですが、2014年離婚という残念な結果を招いてしまいました。

 大運の卯と年支の未が半会して、社会的地位や仕事面でいい意味でも悪い意味でも、異次元的なことが起こりやすい時期でもあります。
 また、逮捕された2月2日は立春前のため、乙未の年運で、劫財が巡っています。

 大運の印綬が年支蔵干の劫財を強くし、かつ歳運の劫財とダブルとなり、かなり劫財が強い時期でした。さらにその劫財が年干の傷官を強める働きをしています。

 本来の傷官生財格で発展の命式の持ち主なのですが、偏財が干合して、偏財の良さが消えてしまい、劫財と傷官だけが残ってしまいました。傷官と劫財が並ぶと油断ならない二重人格、正常ではないことを好む傾向が強くなります。

 劫財の特徴としては、協調性、友人や同僚を大切にするという良いものがありますが、悪い面では財を失ってしまう特徴もあり、生年支に劫財があるということは、友人、仕事、未来を失ってしまいやすい時期とも言えます。

 また、劫財の働きで強くなった傷官は優れた才能、頭脳明晰でタレント業で成功しやすい反面、孤独や繊細、完璧さを求めすぎて達成できなかった場合の反発は大きいと言われます。

 清原氏の心情として汲み取れることは、引退後の180度変わってしまった人生に心がついて行けず、また離婚などの問題も抱えて悩み、繊細な心と孤独感、自身が思い描く人生計画が思い通りに進まないことへの反発心などから覚醒剤の多用につながったと推察できます。

結果、友人や財、仕事、未来が失われてしまったのではないでしょうか。

 そして逮捕された2月2日はまだ己丑月の空亡(天中殺)月であり、生年支の未と冲の関係ともなり、まさにそうなるべく逮捕された感があります。

今後の清原氏ですが、今年は丙申ですから日支の寅と冲・刑であるため、裁判や社会からの評価は厳しい結果になるかと思います。

 逮捕された日干支甲寅が生日干支と同じとなる律音であったということは、新たなスタートをしなさい!という天啓でもあると感じます。

長期間に及ぶ薬物依存からの脱却更生、社会復帰までにはあまりにも大きな試練が待ち構えていますが、悔い改めて更生の道を歩めば、2018年戊戌年には偏財が巡りますし、天が救いの手を差し伸べてくれるに違いないことを祈念します。

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