風水住宅設計を行う際の換気の考察

風水
 
「風水住宅設計を行うためのヒントをお届け!」
 
風水住宅設計は、住まいの気の流れを調整することで運気をアップさせるという、古くから伝わる風水の知恵を取り入れたものです。

ここでは、風水住宅設計に興味がある方に向けて、必要なポイントをわかりやすく解説します。

あなたの住まいを風水で整えて、運気をアップさせましょう!

 
風水をはじめとした古代中国の知恵を取り入れ、建築・不動産のプロフェッショナルと共に、最高の住環境を提供することを目指しています。

風水師に相談することも一つの選択肢ですが、注意が必要です。風水師は風水の専門家であるため、不動産や建築についての知識が不十分な場合があります。そのため、快適な暮らしを無視したアドバイスや、風水アイテムだけを提案することがあるかもしれません。

風水住宅を検討する際には、確かな知識と経験を持つ専門家のアドバイスが必要不可欠です。

お客様のご要望に合わせた最適なプランを提案し、快適な暮らしを実現するお手伝いをいたします。

是非、風水住宅をご検討の際には、株式会社パルナスをご利用ください。

 
風水を考える上で、空気の流れを考慮することは非常に重要です。また、建築設計においても、空気中の汚染物質を換気によって滞留させないようにする換気計画は必ず行われます。

空気中にある汚染物質

それでは、最初に室内の空気汚染について説明しましょう。

汚染物質が発生している室内には、換気によって空気の入れ替えが必要です。
建築基準法で居室の必要換気量が定められています。

https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/iaq/allergy.htmlから転載


他には、
一酸化炭素・・不完全燃焼で生じる
二酸化炭素・・ガスや石油、人体から発生する
建築材料からの汚染物質は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、クロルピリホス等があるが、使用禁止や制限されてきています。

風水の観点で言えば、良い影響を与えてくれる旺氣が室内に入ってきたとしても、室内の汚染物質によって吉度が軽減してしまうであろうし、凶氣であれば増幅するだろうと考えることは言うまでもありません。
風水で空間を考えるに当たっては、旺氣が入る場所を給気口とし、常に新鮮な空気を取り入れ、凶氣のある場所を排気口として追い出すのと考えることが必要でしょう。

 

空気寿命について

さて、室内空気は汚染されると、人間には有害になるのですが、その空気にも室内では寿命があります。

https://slidesplayer.net/slide/11047477/から転載


 
①空気寿命
給気口から排気口に至るまでの時間
②空気齢
給気口から入った新鮮空気が、室内のある点に至るまでの時間。
③余命
室内のある点から排気口に至るまでの時間

■給気口付近
給気口付近の点は、一般に、空気齢が短く、余命が長い。
空気齢が短いほど、新鮮空気が速やかに到達する。

■排気口付近
排気口付近の点は、一般に、空気齢が長く、余命が短い。
余命が短いほど、発生した汚染物質が速やかに排出される。

空気寿命が長いほど、室内の汚染物質と混じりあうことになり、人体に悪影響を及ぼすことになるので、換気によって空気の入れ替えが必要です。
理想的なのは、空気齢、余命ともに短くなるような、つまり空気寿命が短くなるような換気です。

建築における換気方式

空気を常に新鮮な状態を保つには、換気によって行うということになるわけですが、換気方式には、自然換気機械換気があります。

自然を利用して換気することを自然換気といい、機械で強制的に換気することを機械換気と言います。

それでは、自然換気について説明しましょう。

自然換気には風力換気重力換気の2種類がある

① 風力換気 外気の風力によって室内換気を促す方式で、夏期の最多方向に給気の開口部を設ける

https://www.biz-lixil.com/column/business_library/article07_001/から転載


 
② 重力換気 温度差を利用して、開口部に高低差をつけて換気を設ける

夏場の暑い日
外気温が暖かく、室内は冷たい場合には、室の下部から冷たい空気が外に流出し、上部からは暖かい空気が入ってくる

https://kenchiku-shiken.com/%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E5%B7%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%8F%9B%E6%B0%97/から転載


 
冬場の寒い日
外気温が冷たく、室内が暖かい場合には、室の下部から冷たい空気が室内に入り、上部からは暖かい空気が流出する

https://kenchiku-shiken.com/%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E5%B7%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%8F%9B%E6%B0%97/から転載


重力換気は、温度差によって、室内に入る空気が変わりますが、一般的に、夏は窓を開けることが多く、冬は閉めることが多いことから、自然空気を取り入れる開口は夏を基準にして検討する方がよいでしょう。

重力換気を利用するうえで、省エネ住宅として空調電気代を抑える手法としては高窓を設置すると有効です。
風水と省エネ住宅の融合を考えるならば、吉方位側を大開口にして反対に凶方位側の高い位置に高窓を設けることが望ましいということです。

https://korekara-maps.jp/2156/から転載


 

風水設計における換気計画

これらの換気の特徴を踏まえて、風水住宅を検討する上で、どのように融合させるかが必要となります。

当社プロデュースした風水住宅


上図は、8運癸山丁向の住宅であり、東南・南・西南側の向星(向星とは例えば東南は34となっていますが右側数字の4。水星とも言う)、は4,8、6と吉星が並んでおり、開口部を大きくして、より多くの吉氣を呼び込む設計となっています。
まずは、吉氣が入る場所に大きな開口を設けることが大切です。

新鮮な吉氣が室内に広がり循環し、適度な空気寿命を経て外に出す換気計画が必要ですが、次は、空気余命をどこから排気するかを検討しなくてはなりません。
風水の観点で言えば、凶氣を持った空気がいつまでも室内に居残る空気齢(汚染物質と融合した空気)をなるべく早く排出することが求められます。
そのためには、凶である向星2,5の部屋から排気させることが必要となります。
西北にある向星2のユーティリティは出入口ドアがあるが、更に天井に近い場所に窓を設ける設計になっているので、2の氣は排気口となり負圧が生じて、2の氣は排出されるが2の氣は進入しません。
もう一つの向星5のある東の廊下にある窓は、中間窓で人の出入りができない設計となっています。この窓位置も開閉可能な縦長の窓を設ければ、排気口の役割を果たし、室内の汚染物質と凶氣を排気させ、かつ負圧状態となるので、5の氣の侵入を防ぐことになります。なぜ縦長かというと同じ開口面積でも横長と縦長では縦長の方が排気に有効となるからである。

 
機械換気の検討
今までの説明は、自然換気における検討でしたが、次は機械換気の検討に入ります。

最近の建物は高気密住宅が増えており、自然換気よりも機会による換気がメインとなっています。
自然の天候に左右される自然換気と違い、強制的に給気と排気を行うことを機械換気といいます。
機械換気には、以下の換気方式があります。

https://akk-kaitekilab.com/knowledge/1952から転載


第1種機械換気
給気と排気の両方とも、機械で行う。
バランスの調整が図れる為、どういった部屋タイプでも使うことが可能
ビルや大型施設で使われる

第2種機械換気
給気は機械で、排気は自然排気で行う。強制給気により、室内の気圧が外よりも高くなって、自然と排気が促される。
綺麗な空気の大量給気が可能となり、室内の空気圧は高くなり、自然換気側から汚染空気が入らないようになる。手術室やクリーンルームで使われる

第3種機械換気
給気は自然給気、排気は機械で行う。強制排気により、室内の気圧が外より低くなって、自然と給気が促される。
排気して構わない場所へ大量排気する。すると室内の空気圧は低くなり、自然換気側から綺麗な空気が入ってくる。トイレ、レンジフードで使われる

以上のことを踏まえ、風水で建築設計を検討する場合、機械換気による旺氣の呼び込みと凶氣の強制排出を検討することが必要になってきます。

当社換気計画検討図面


上図は、9運甲山庚向の住宅です。

風水では、2024年から第9運になりますので、これから住宅を設計するのであれば9運で検討した方がいいでしょう。
玄関は、99と旺星が入るので、大変良い配置と言えます。
LDKも81のため、吉氣に満ちた空間になることが期待できます。
寝室1は、坐星4で小吉ですが、西南に位置して木剋土となり不安定な状態が想定され、かつ、向星5があるため良い寝室とは言えません。

この部屋に大きな開口部を設けると、開口場所によっては、5の侵入が考えられるため、対策を考える必要が生じてきます。
そのためには、自然換気であれば高い位置に開口を設けることが必要となりますが、 冬の寒い時期はなかなか開けっ放しということもできないであろうことから、機械換気による検討が必要になります。
対策としては、第3種機械換気方式を採用し、強制的に5の氣を排出させることが必要でしょう。

機械換気のメリットは、人の出入りに関係なく給気、排気を行って、汚染物質の滞留をさせず、常に外気のクリーンな空気を循環させます。
風水的な観点から考えても、機械換気で強制的に吉氣を給気することが可能となります。

風水設計で考えるならば、玄関に吸気口やファンを設置して常に外気が入る設計をしておくことが望ましいでしょう。
その空気寿命が適度時間を経て、循環したあとに凶氣のある部屋から排気させることにすれば申し分ない風水住宅となります。

※この換気計画は、空気伝達をする向星の対策であって、坐星の対策ではないことを承知願います。

建築学における換気計画と風水の氣の理論を融合させて、より吉度を高める工夫しています。

最初に書きましたが、換気まで考えて設計検討してくれる風水師は、自分の知る限り、いないかと思います。

当社は、そういった細部にもこだわって風水住宅を設計施工しています。

 

株式会社パルナスのHPもご覧ください


 

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