映画『君の名は。』を風水で読み解く
新年あけましておめでとうございます。 正月に名作「君の名は。」が地上波放送で公開されましたが、ご覧になった方も多いかと思います。 私も、映画では見ていなかったため、視聴させてもらいました。 聖地巡礼という言葉が流行しただけあって、大変素晴らしく、心に残る作品で最後のシーンは感動ものでした。 映画を見ながら、なぜ宮水三葉は2013年にティアマト彗星の隕石が落下して死んだにもかかわらず、その後の2016年に助かったかを風水で実証出来るかもしないと思い調べてみました。 そうすると、この映画には風水パワーを感じることがわかったので、皆さんにご紹介していきます。 是非、楽しんで頂けたらと思います。 アニメの世界にも風水パワーは宿るということが理解できると思います。 宮水家の家を風水で検証! さて、この映画で重要な三葉の家を風水で調べることにします。 下の図面をご覧ください。
この建物は大分古い建物なのですが、実際に公開されたのは2016年ですから、第8運(2004~2023年)の建物ということになります。 建物の坐向は乾山巽向と言って、おばあちゃんの一葉、妹の四葉、と3人で食事をしている居間がありますが、ここからの気が家の中に大変多く入っており、かつ、糸守の湖(諏訪湖がモデルということです)が前面に広がっています。
池や湖が前面に広がる様子を風水では【満堂水】と言って、財運を高める吉地と言われます。 こういった風景を制作者が作ったのは、風水的にも興行は成功する原因であると思います。 居間1・8 ここの場所は、どちらも吉星同士の組み合わせとなります。
3人が仲良く食事をしているシーンがありますが、その通りですね。
しかしながら、この組み合わせは男性にとってはあまり良くなくて、男性だと家族との縁が薄くなったり、家を出る憂いがあります。
父親の宮水俊樹は妻の死後、家を出ていき町長になってしまいました。 玄関6・4 6・4の組み合わせは小吉の組み合わせと言えるでしょう。
ただ、長女がいる場合は長女が病気になるなどの憂いがあるのですが、物語では母親の二葉は宮水家の長女で、二人を生んでから早くに病気で亡くなってしまいました。 三葉の部屋1・8 1階の居間と同じ組み合わせで1・8となります。
どちらも吉星同士の組み合わせとなります。男性にとっては不利となりますが、女性の三葉にとっては大変良い部屋と言えるでしょう。
※この画像はAIにより生成されたイラストであり、著作権上の問題がないことを確認の上掲載しています。
三葉の部屋にいた歳徳神とは?
三葉の部屋には【歳徳神(としとくじん)】がいた! 下の図をご覧ください。
歳徳神とは、その年の福徳を司る神であり、毎年方位を変えてその氣を授ける存在です。
暦上で定められた「恵方(えほう)」とは、実はこの歳徳神が宿る方位のことを指します。 2013年、歳徳神は【丙(ひのえ)方位】に位置していました。 風水ではこのように、方位ごとに異なる神格が巡り、年の氣の中心となります。
歳徳神の方位は吉とされ、その方角を向いて行動すると幸運を呼ぶと伝えられてきました。 隕石が落ちた2013年!三葉の部屋にいたのは誰?
「歳徳神って何?」 と思う方もいるかと思います。歳徳神は知らなくても、恵方巻は皆さんご存知でしょう。 実はこの恵方巻、ただの節分の習慣ではありません。 その年の“恵方”と呼ばれる吉方位を向いて食べるというこの風習は、まさに歳徳神のいる方角に願いを届けるという、風水と神道が交差する祈りの形なのです。 つまり多くの方は、知らず知らずのうちに、歳徳神の氣を意識して行動していたともいえるのです。
歳徳神の正体と神格の背景
この恵方位は毎年変わります。 歳徳神とは、牛頭天王(ごずてんのう・八坂神社の祭神)、またはスサノオの妻とされる女神とも言われています。 スサノオは、日本神話において非常に有名な神様です。 太陽神アマテラスの弟であり、ヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメを助けたことで知られています。 また、出雲大社の主祭神であるオオクニヌシノミコトは、スサノオの子孫ともされています。 つまり歳徳神は、私たちがよく知る日本の神様たちと深い縁を持つ存在でもあるのです。 ただの方位の神ではなく、長い時の中で語り継がれてきた“身近で尊い存在”なのかもしれません。

三葉が目覚めた朝の和室。障子越しの光が静かに部屋を照らしている。 この画像はAIにより生成されたイラストであり、著作権上の問題がないことを確認の上掲載しています。
そして2016年!瀧が三葉と入れ替わりが始まる!
瀧は三葉と入れ替わるようになって三葉の存在を知ります。 そして隕石落下のために三葉が死亡した事実も知ります。 自分ではどうすることも出来ません。
二人が入れ替わりに気づく象徴的な場面をAIで再構成。感情の揺れが表情に現れている。 この画像はAI生成による構成であり、著作権上の問題がないことを確認しています。
瀧は2016年に三葉の部屋で寝ていることで、初めて2016年の歳徳神の応援を受けられるようになりました。 これでようやく二人とも歳徳神からの差し伸べる手を受けることになります。 歳徳神の陰からの手助けを受けて、瀧はこの世に存在しないはずの三葉を救出するべく糸守の神社に行き、御神体に奉納された口噛み酒を飲みます。 その瞬間、入れ替わりがなくなっていた二人に再び奇跡が起こります。 二人は初めて感動の会話を出来たのです。
物語の核となる出会いの場面。赤い糸でつながれた二人が初めて互いの存在を感じ合う構図。 この画像はAIにより再構成された創作イラストです。
隕石から町を救った氣の再来
そして、三葉は隕石落下の直前に戻ることができて、町の救出を図ることができたのです。 これは偶然でしょうか? あるいは、あの年、再び歳徳神がその場にいたことで、 もう一度だけ“氣”の流れが整えられたのかもしれません。 二人に神意が届いたのかもしれません。奇跡を起こす天道ライン!
まだ重要な事実があります。 もう一度振り返ってください。三葉が住んでいた飛騨地方、瀧が住んでいた東京の四谷。
三葉にとって四谷は東にあたり、さらに細かく言うと【乙方位】となります。 瀧にとって飛騨は西にあたり、さらに細かく言うと【辛方位】となります。 下の図をご覧ください。
2016年の天道方位です。
なんと両サイドの天道が、三葉と瀧のラインと見事に一致していますね! 天道とは、天地自然の摂理、すなわち人知を超えた天の理が起こる方位とされ、あらゆる災難を避けると言われます。
2013年の歳徳神は、残念ながら三葉を助けることはできませんでした。
けれど、2016年になれば、また歳徳神は再び三葉の部屋に戻ることができ、
かつこの年に瀧と入れ替えることができれば、天道の力をも得て助けることができると――
神はそれを知っていたのかもしれません。 私が考えるに、歳徳神は三葉の母親の移り変わりだったのではないだろうかと思っています。 天道という氣の最強ライン上に部屋が乗っただけでなく、
そこには、母の想いが“氣”として宿っていたのかもしれません。
ただ氣が流れただけでは、あれほどの奇跡は起きなかった。
歳徳神――つまり母の願いが、その道を使って瀧のもとに届いた。 風水で見るならば、天と地と人、すべての氣が交わる一点だったのでしょう。 こうして糸守自体は消滅してしまいましたが、死亡者を出すことなく災難から免れることが出来ました。 そして、ラストシーンには衝撃の事実が隠されていた!
隕石が落ちた2013年から月日がたち、三葉と瀧はお互いのことは記憶からなくなり、だけれども何か探し求めている自分がいて、それが何なのかわからない。 なにか紐がある気がするけれど、その紐は結ばれているのか、それとも切れているのか。 ただ漠然と誰かを探しているあるとき、電車のすれ違いざま、お互いの存在を見つけますね。 誰だかわからないけれど、忘れてはいけない人と思い、必死に探す二人。 そしてラストの場面は、四谷の須賀神社で感動の出会いでしたね。

階段で再会した二人の姿。風水的にも「氣が戻る」象徴的な構図をAIで描写。 この画像はAI生成により再構成されたイメージです。

須佐之男命(すさのおのみこと)──風と嵐の神として知られる、日本神話における重要な神。須賀神社をはじめ全国で祀られ、浄化と改革の力を持つとされる。
再会の奇跡と、神々からの贈り物
スサノオと歳徳神が、若い二人を運命とか未来とか言葉がどれだけ手を伸ばしても届かないはずの紐を、時代を超えて結んでくれたのですね! スサノオと歳徳神、二人とも凄すぎです! こんな最高のプレゼントを若い二人にしてくれました。
運命の赤い糸が交差する幻想的な構図。心がつながるテーマを象徴。 この画像はAIにより生成された象徴的イラストです。
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▶ 風水建築士 安藤尚尭のプロフィールはこちら https://parnasse.jp/hp/ [temp id=5]


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うん~ん、凄い考察ですね\(^o^)/
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>天外明文さん
天外先生にお褒めの言葉を頂いて光栄です。
今後ともよろしくお願いいたします。