祟りが怖くて祠(ほこら)を撤去できない?お稲荷様と風水的に向き合う正しい手順とは
お稲荷様の祠(ほこら)を撤去したいけれど、祟りが不安で動けない…。本記事では、実際の相談と現場のやりとりをもとに、御魂抜きの神事や氣の整え方、そして祠を撤去する際の風水的な向き合い方をわかりやすく解説します。

撤去したいけど、祟りがあるのでは…?
最近、とある地主の方から相談を受けました。「敷地内にあるお稲荷様の祠を撤去したいんですが…もし何かあったら祟られるのではないかと、怖くて手が出せなくて。」このような相談は決して珍しいものではありません。
お稲荷様の祠が家の一角にあり、世代交代とともに誰も手入れせず、古びていく――そんなケースは多くあります。
お稲荷様を祀ることの意味
お稲荷様は一般的に、豊川稲荷や伏見稲荷に代表されるような“商売繁盛の神様”として知られていますが、家内安全、土地の守護、豊穣、子宝など、さまざまな願いを込めて祀られています。稲荷神の象徴として祠に狐の像が置かれ、長年手を合わせてきた家も少なくありません。

しかし、現実には――
年数が経つにつれ、家を継いだ世代は祀られた経緯も知らず、信仰心も薄れ、朽ちた祠だけが残ることになります。今回の施主も、「ずっと気にはなっていたんだけど、どうしても怖くてそのままにしていた」とのこと。
そんな中、土地の有効活用のため、思い切って撤去を決断しようとされていたのです。
私の答えは、こうです。
「無下に壊すことはおすすめしません。
でも、粗末に放置することの方が、実は神様にとってはもっと悲しいことかもしれません。」
「御魂抜き(みたまぬき)を行って、祠に宿る氣を正式に抜いてお祀りを終わらせる。それをすれば、神様も安心してお帰りになります。」
現場ではさらに、こんな話も──
解体を依頼する工事業者とも打ち合わせをしていたところ、そこの社長さんが真顔でこう話してくれました。「以前、御魂抜きもせずに祠を壊した現場があったんです。ここで明確にしておきたいのは、私は霊障や祟りの存在を論理的に語るつもりはありません。
そしたら職人が体調を崩して…“あれは絶対に、何かに取り憑かれた”って。
それ以来、うちは御魂抜きが済んでいない祠には絶対手を出さないんです。」
しかし、そういった現場の「感じる力」は、私は非常に大事にしています。
話は戻りますが、まず祠の内部を確認することに
施主とともに祠の中を見てみると、そこには朽ちかけた木札と、豊川稲荷の御札、そしてキツネの像。さらに、その祠の隅には、ヤモリが一匹、冬眠していました。「ああ、この子が、ずっとここを守ってくれていたんですね。」ヤモリ=家守(やもり)。偶然かもしれませんが、私はこの瞬間に確信しました。
この場所には、たしかに“氣”が生きていた。

御魂抜きの儀式を依頼する
施主の了解を得て、私は祠に関係のある神社――豊川稲荷(港区の別院)に連絡を取りました。出張で御魂抜きをしていただけるとのこと。私は風水師として、儀式に適した吉日を選定し、住職と打ち合わせ。
施主も納得され、儀式の日取りが決まりました。
そして儀式当日
季節は冬。しかしその日は驚くほどの晴天で、陽の氣が静かに満ちていました。いつも私が思うことですが、大変良い吉日を取ると、大概良い天気に恵まれることが多いのですが、この日も冬に関わらず、暖かく天気が良く、お稲荷様も喜んでいるということが感じられます。
■ 準備したもの:

- 油揚げ、根菜など、キツネ様が好む供物
- 祠の四方に粗塩を盛り、結界を張る
- 古札・像・祠の木片などを用意して整理
■ 儀式の流れ:
- 住職による祝詞(のりと)と御魂抜きの儀式
- 家内安全祈願
- 神具や供物はすべて住職が持ち帰り、供養
その変化は、体ではなく“氣配”で感じ取るものでした。

私の考え
このような祟りが本当にあるのかは、科学的には根拠のないことでしょう。一笑に付す人もいるかもしれません。
でも、昔の人が経験を重ねて口伝してきたことには、必ず理由があるのです。
根拠がなくとも教訓として受け継がれてきた知恵は、現代においても大切にすべき感性だと私は思っています。
最後にお伝えしたいこと
この記事は、祠がある方だけに向けたものではありません。もし、あなたのまわりにそのような祠や神棚を大切にしている方がいれば、「粗末にせず、正しく祀り、整える」ことの大切さをぜひ伝えてください。
また、ご自身の家に神棚がある方は――
毎日お参りする時間がなくても、せめて“氣が滞らないように”整理整頓だけは心がけてください。神様は、そういう心にこそ宿ると私は信じています。
結び:恐れず、しかし敬意を忘れず
恐れる必要はありません。けれど、敬意を忘れずに向き合うことは、氣を整える第一歩です。そして、それこそが風水の本質です。
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