梅雨や台風の季節になると、問い合わせが増えるのが建物漏水です。
建物も長年、自然の風雨にさられていると、いつの日か雨漏りが発生してきます。
雨漏りの原因としては、屋根の老朽化、窓・ドア廻りのシールの劣化、建物とバルコニーの接部のひび割れなどが考えられます。
今年は、2件の問い合わせが来たのですが、一つは戸建て住宅、もう一つは店舗ビルの漏水でした。
ひとつめの戸建て住宅は竣工から17年経過しており、漏水が発生しだす目安は10年ということを考えれば、漏水が起きても不思議ではありません。
キッチンの天井から水が落ちてくるので、どこから水が入ってくるのかを探しださなければならないのですが、水が出る場所と水の侵入場所が同じとは限りません。
ですから、今回のようにキッチン天井付近ばかりを止水しても、外からの入口を見つけ出した上で侵入をふさがないことには、キッチン付近は止まっても、水の侵入は相変わらずなので、他の場所から水がポタポタと落ちてくるのですね。
そんなときに水の侵入場所を探し出すにはどうすればいいのでしょう。
赤外線で建物レントゲンを撮るという方法もありますが、高額な調査費用となります。
コストを抑えたいということであれば、大変アナログなことですが、ホースでバンバン水を壁や屋根に掛けて探しだすのです。
このやり方で調査すると侵入箇所に水が掛かると勢いよく、漏水が始まります。
それで調査終了となり、その進入場所を修繕するとピタリと漏水は止まります。
もう一つの店舗ビルは、屋上屋根が完全に劣化して防水シートがいたるところで破れてしまい、水が建物の中に入ってきて、バケツなしでは床がビショビショになってしまいます。
こちらの建物も竣工してから20年ということなので、防水工事の時期にきています。
これは、早急に防水工事をしなくてはなりませんので、ゆっくりしてはいられません。
いつもブログでもお話ししていますが、建物はそこに住んだり、利用する人と同化し、一緒に生きています。
水が入るということは、建物が疲れだしてきているのですね。
風水では、水というのは大事な働きをするのですが、逆に建物にとって悪い水であれば、悪影響を与えることがあります。
現実に今回の場合も、ご家族や店舗の社長の体調がすぐれないとのことです。
老朽化して建物が疲れてきている上に、水が建物内部を濡らしてしまい、水膨れの状態と言えます。
人間の体と同じで、水分を取りすぎると不健康になりがちになってしまうということでは、建物も同じです。
ましては、あってはならない場所に水が入り込んで、ジメジメした建物になっているのですから、人にも影響を与えてしまうのですね。
病気になってしまった建物は、もはや家族や社員を助けてくれる力はありません。
しかし、不思議なことに防水工事をしてあげると、建物は健康を回復して、人も健康になってくるのですから、面白いものです。
お客様にも、雨漏りと風水の関係性を説明してあげると、皆さんご理解してもらいます。
「やっぱり、建物を大切にかわいがることが必要なんですね!」
と、納得してくれるんですね。
なかなか雨漏りが発生するまでは、気づかないことなのですが、是非、10年以上たっている建物はそろそろ防水工事が必要かもしれないということを知ってもらえたらと思います。
ご相談承ります。
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