風水建築士として活動する安藤尚尭が、実際の現場で学んできた視点から執筆しています。
社長の決断
ある会社の社長から、本社ビルを探したいというご相談をいただきました。
裸一貫で創業し、多くの困難を乗り越えて40年経ち、最後のプロジェクトとも言える本社ビル移転という決断。
「せっかく移転するなら、風水も考えたい。」
その一言から、約2年にわたるプロジェクトが始まりました。
私は風水師であると同時に、建築士であり宅建士でもあります。
そのため、物件探しの段階から設計、そして施工まで一貫して関わることができます。
風水は完成した建物を後から鑑定するものではありません。
本来は、不動産選定の段階から始まるものだと私は考えています。
不動産探しから始まる風水
候補物件をいくつも比較検討した結果、最終的に選ばれたのは一棟の中古ビルでした。
新築ではありません。

既存建物
しかし私は、中古であることを前向きに捉えました。完成された建物よりも、氣を組み直す余白があるからです。
周辺環境、道路との関係、建物の形状、坐向。そして、2024年から始まった第9運という時代の流れ。
空間だけでなく、「時間」も含めて総合的に判断しました。
物件が決まってから風水を見るのと、選定段階から関わるのとでは、結果は大きく変わります。
入口を変えるという決断
今回の改修で最も重要だったのは、入口の位置でした。
既存の入口では、この建物は「寅山申向」となり、玄空飛星風水では入口は63、向星は3という配置でした。理論上は小凶です。
しかし問題は単なる吉凶だけではありません。
寅山は扱いが難しく、氣が安定しにくい坐向とされています。本社という会社の中心機能を担う空間としては、不安定さを残します。
ただし、施主は入口を変えることなどまったく想定していませんでした。予算もかかりますし、外壁工事も必要になります。
合理的に考えれば、そのまま使う方が簡単です。
それでも私は提案しました。

入口を新たな位置に設けることで、この建物は「巳山亥向」となり、玄関は99になります。
9(九紫火星)は第9運(2024~2043年)において最も強い星であり、しかも2階事務所空間も99が大きく広がる構成が実現します。
巳山は福禄・地位・名誉を象徴する坐向です。本社としては非常に明確な意味を持ちます。
私は円形の壁を設けることをご提案しました。来客を迎え入れる納氣の空間をつくるためです。角を丸め、出隅を和らげることで、氣が拡散せず安定する構成に変えていきました。
それは単なるデザインではなく、氣の設計です。
施主は少し笑いながら「派手すぎない?(笑)」とおっしゃいましたが。
完成後、入口に立ったとき、空気の質が明らかに変わっていることを感じました。


最初に入る時間を選ぶ
改修がすべて終わっても、施主には建物の使用はしないように頼みました。
完成後、最初に足を踏み入れる時間を選んでいたからです。
11:00〜13:00。
年盤・月盤・日盤・時盤を重ね、施主と建物にとって最も氣が整う時間帯を選びました。
建物には、最初に氣を受ける瞬間があります。その瞬間をどう迎えるかは、とても重要です。
当日の朝、空は一面の曇天でした。重たい雲が垂れ込め、光はほとんど差していませんでした。
しかし11時が近づくにつれ、風が吹き出し、雲が割れ始め、気づけば空は澄み渡る青空へと変わっていきました。
そして雲の一部が、龍のような姿を描いていました。

龍は古来より吉祥の象徴とされています。風水においても、龍は氣の流れそのものを意味する存在です。
偶然かもしれません。
それでも、その場にいた全員が空を見上げ、慶びを感じ取っていたようです。
そして私たちは、その青空の下で新しい社屋へ最初の一歩を踏み入れました。
空気は澄み、軽く、静かでした。
私は、この建物が時代と重なった瞬間だと感じました。
※龍神が吉祥となる出現は、過去にも経験しており、不思議と吉日時を選ぶと出現します。
参考記事:風水墓のご相談から始まったプロジェクト
風水建築士という立場
風水師は鑑定を行います。建築士は設計を行います。
しかし、入口を変えることで坐向が変わり、壁の位置を動かすことで空間の意味が変わるところまで踏み込める人は多くありません。
風水を語る人は多いですが、壁を動かせる人は少ないのです。
私は吉凶を語るだけではなく、空間を変えます。不動産選定から設計、施工まで一貫して行うことができます。
風水は占いではありません。
設計思想です。
そして、時間と空間が重なる瞬間を整えることこそ、本社という器にとって最も重要だと考えています。
もし社屋を建てる、あるいは移転を検討されるのであれば、物件探しの段階からご相談ください。
風水は後付けではありません。
時間と空間を同時に設計すること。それが、風水建築士の仕事です。

屋上からの写真
パルナスは、氣の設計を実行するリーダーカンパニー
パルナスは、風水住宅・空間デザインの領域において、思想と技術を両立させた“実行力ある風水をかたちにする会社”です。
単なる鑑定や監修にとどまらず、実際に現場で“氣の通る空間”をつくる──
それが私たちパルナスの役割です。
この記事は、風水建築士・安藤尚尭が執筆しています。
風水と建築の融合をテーマに、設計・現場・鑑定を一貫して手がけています。
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