「となりのトトロ」なぜトトロはサツキとメイを助けてくれたかを風水で読み解きます！

この映画は私も大好きな映画のひとつです。

ちょうど私の娘が小さいころに流行っていましたので、一緒に見ていた記憶がよみがえってきます。

あの心地よい音楽が流れる中で、お父さん、サツキ、メイの3人がお化け屋敷のような家に引っ越してくるところから物語が始まります。

そこで子供しか見ることが出来ないと言われるトトロと不思議な体験をしていきます。

そんなある日、お母さんの病気を心配したメイが、病院までトウモロコシを持っていこうとするが、迷子になってしまい、サツキに頼まれたトトロが猫バスを呼んで無事に病院まで届けるというお話でしたね。

宮崎駿監督作品は、現実世界と架空世界が融合している作品が多く、このとなりのトトロも同様に良き古い時代の日本の田舎生活とトトロという森に住む精霊のようなお化けのような不思議な存在とが織り交ざった世界となっています。

何故、トトロがこの草壁家とつながりあったのかを風水で説明します。

面白いかと思いますので楽しんでください。

この映画の公開は１９８８年ということですので、三元九運で言えば第7運となります。

まずは、景観の形状から判断していく巒頭（らんとう）風水の観点から見てみましょう。

舞台となる松郷地区の周辺地図をみると草壁家の敷地は、西南側に道路と水路があり、その先には水田が広がっています。







四神相応で分析しましょう！

四神相応とは、風水では重要な考えで東西南北の四方位には、青龍・白虎・朱雀・玄武という獣神が司っていると言われます。
それを元に探ってみましょう。

家の東側にトトロが住んでいる塚森のオオくすがあるのが分かるかと思います。

道路はゆったりとした流れの氣が草壁家の敷地に入り込んでおり、その先に広がる水田は朱雀の場所にあたり、明堂の役割として大きくそして柔らかい陽気が草壁家に入り込んでいます。

明堂とは、開けて氣が充満している場所で南側の朱雀にあることが望ましいと言われます。

家の後ろ側は塚森から続く森があり、玄武という神獣が家を守っている役割を果たしています。

トトロがいる塚森は、草壁家の東にあたり、青龍の役割を果たしています。

西側は若干の樹木がありますが、畑が広がっており、白虎の力が弱い状態ですね。

草壁家の間取りを分析しましょう！


また敷地に入ると飛石が玄関と仕事部屋の掃き出し窓に向かって、ゆったりカーブしながら配置されていますね。

風水の考えでは、直線的な線よりも少しカーブしながら流れることを良しとします。

なぜなら直線では気が強くなりすぎるため、少し曲がっている方が気が落ち着くと考えられるからです。

巒頭（らんとう）風水の観点から見てもトータルでは良い気を取り込んでいると判断します。



ここからは理気風水で説明していきましょう。

図面の①　木の実を植えた場所
さて、物語の途中でトトロがサツキとメイに木の実をくれましたね。

その木の実を育てようとメイが一生懸命に水をやりますがなかなか育ちません。

そんなある日の夜に、トトロが木の実を一気に大きく育ててしまうシーンがあります。

この木が育った方位は、東に位置しています。
東の象意は、元々、五行で言えば木を意味しており木が育つにはもってこいの場所でもあり、発展運、希望運、アイデア企画運などの象意があります。
草壁家の発展やお母さんの病気が良くなるような希望をトトロがプレゼントしてくれたのでしょう。

やさしいトトロですね～。









しかし、いくらなんでもこれはトトロやりすぎではないかと思うくらい、でっかくしてしまいました。

家の前面に覆い被さるほどの大木は、蒙眼殺（もうがんさつ）（注１）と言って、運気を落としてしまい、眼の病気になってしまう可能性が出てきます。

お父さん、メガネを掛けていますが、さらに視力が落ちるのではないかと心配です。p>
と思ったのもつまらない心配でした。

次の朝、サツキとメイが目を覚ますと、あら不思議なことに大木はすっかりなくなって、小さな木が育っているではないですか。

これで蒙眼殺の心配が無くなりました。

本当にトトロは優しいお化けなんですね～！



（注１）蒙眼殺
蒙眼殺とは、建物や窓を大きくふさぐように企画の樹木が生い茂り、視界が妨げられるような状態を指します。蒙眼殺の影響を受けると、建物内に陰の気が強くなってしまい、気持ちが滅入りやすくなったり、近視や白内障などの疾患になりやすいとされる。

図面の②   玄関 
次に、玄空飛星風水で見ると、玄関は４・１の組み合わせとなっています。

第7運では４と１はどちらも衰星でありますから、良いとは言えないのですが、４と１が組み合わせになった場合、学問や成績優秀という象意があります。
そういえば、お父さんの草壁タツオさんは、大学の講師でもあり、翻訳の仕事をしていますね。

そういう意味では、玄関からの気はタツオさんの仕事にはピッタリかと思います。

図面の③    大きな掃き出し窓


仕事部屋は南に位置し、６・８の組み合わせとなっています。第7運では８の八白は吉星であり、良い働きをしてくれます。

それと注意して見てもらいたい点があります。

さきほど、気の入口は玄関で４・１はさほど吉の働きをしてくれないと説明しました。

しかし、ここの部屋は大きな掃き出し窓があり、玄関と同じくらいの強さで陽の気を取り込んでいるのがわかります。

ということは、この８がたくさんこの家には入り込むということですね。

８は親孝行という象意がありますから、サツキとメイはお父さんと今は入院しているお母さん思いの子供になっています。
この映画ではメイがお母さんのためにトウモロコシを渡しに行こうとしたところ、迷子になってしまい、トトロに助けられましたが、本当に親思いの子供です。







図面の④　３人が寝ている寝室   
東北に位置する3人の寝室は７・７の組み合わせで、第7運では最高に吉運がある部屋となっています。

７の象意は優秀な子供、医学面における恩恵、エンターテインメントでの成功という象意があります。
優秀な子供という点では、サツキとメイを見ていたらすぐわかりますね。

医学面における恩恵では、まもなく退院してくるお母さんは、おそらくこの部屋で寝るでしょうから、病気がどんどん回復へ向かうことでしょう。よかったですね！