シニア世代が利用できる上手なお金の借り方とは?

不動産・建築

将来のことを考えたいシニア世代

私ことNAO安藤は、開運住宅プロデューサーとして、不動産・建築・風水の見地から皆様にサービスを提供しているわけですが、その業務の中で相続対策や節税対策といった相談も受けることがあります。

資産をお持ちの方にとっては、どのように上手に相続をさせていくかは大きな問題でもありますよね。逆に、現金はあまり持ってはいないけれど、不動産は持っているという方もおられます。そういう方も残されてしまう住宅をどうしようかと思い悩む方もおられるかと思います。

そこで、今日は、シニア世代の方が所有する不動産を活用する方法を説明したいかと思います。
 

シニア向けに作られた融資商品「リバースモーゲージ」

通常、居住用の住宅を買うときに銀行など金融機関から借入をするのが普通かと思います。
しかし、今回紹介するのは、現在持っている住宅を利用して融資を受けるという逆の発想から生まれた商品です。
自宅の持ち家を利用して、55歳以上のシニア世代向けに銀行が融資するために作られた商品に「リバースモーゲージ」というものがあります。実は、この商品は1960年代にアメリカで商品化され、日本でも1980年代に登場しました。バブル崩壊で一時下火になりましたが、また最近注目されてきて各銀行が取り組み始めている商品です。
この「リバースモーゲージ」は現在所有する住宅を利用して融資を受けて、充実したシニアライフを楽しもうということです。

リバースモーゲージとはどんな商品?

簡単に説明すると、住宅所有者が老後資金のために住宅を担保にして融資してもらい充実した生活を送ろうというものです。
所有者が亡くなったら自宅を売却して残っている借入金を返済するということですが、利用の仕方によっては、かなり有効な相続対策になることになります。

借り入れた資金をなにか特定の事業に使うこと以外は、ほとんど自由に使うことが出来ます。
例えば、リフォーム、子供たちへの資金援助、高齢者施設への入居資金、医療介護資金、第二の人生へのステップのための趣味や旅行など自由に使うことができます。

どういう人ならメリットがあるでしょう?

一つ目としては、相続される資産が住宅のみで預貯金があまりない人の場合です。同居していない子供たちが住宅を相続しても、なかなか分割するには困難だというケースです。
リバースモーゲージを利用していれば、住宅売却資金から借入金を返済した残金が相続資産として残りますので、資産を分ける際、現金になりますからスムーズに事が進みます。

二つ目としては、最初に組んだ住宅の借入金がまだ残っており、返済が当分続くという人の場合です。例えば、40歳のときに4000万の住宅を30年返済のローンを組んで購入した人が、60歳になって定年退職した場合、どうなるでしょう?
毎月返済額の約15万円を70歳まで行うことになるわけですが、60歳で定年となった時点で約1500万円程度が残債として残っています。退職後、次の仕事が見つかり収入もあれば問題ないのですが、仕事が見つからない場合、年金支給額から支払うとなると生活資金が苦しくなってきます。
そこでリバースモーゲージに組み替えることで、残債の1500万円の金利代だけを支払うことにすると、毎月の支払額が約4万円になります。

さらに銀行によっては、仮に預貯金の1000万円を預けていれば、その分は差し引いての金利代としてくれるので、1500万円-1000万円=500万円の金利となり、毎月の支払金額は1万円少々になってきます。

このように上手く活用することで、充実したシルバーライフや相続対策につながる商品かと思いますので、検討してみるのはいかがしょう。

 

 

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