今年の彼岸の間は、雨の日が続きお墓参りに行くにも大変であったことだと思います。
ご先祖様へのご挨拶で行かれた方も多いかと思います。
風水は元々お墓を建立する際に利用されていた訳ですが、一体お墓を風水の観点からどのようにして建てるのかわからない人も多いかと思います。
しかし、考え方は住宅など建物を風水で建てるのとほとんど変わりません。
風水は、大きく分けると巒頭(らんとう)風水と理気風水に分かれます。
巒頭(らんとう)風水とは、自然が織りなす地形や人工物が発する目に見えないエネルギーが人にどのような影響を与えるのかを判断するものです。
理気風水とは、時の流れから生じるエネルギーと方位の関係を人に合わせていくものです。
どちらもお墓の風水では考慮していくのです。
先日、私の師匠と門人たちの陰宅(お墓)実習が八王子で開催されて、私も同行しましたので、その写真をご紹介したいと思います。
基本原理として、自然の山や水の関係が四神相応であることが重要です。
これは、巒頭(らんとう)風水ということになります。
四神相応とは、
①後ろを守る山があり山からの龍気が陰生気となっている(玄武といいます)
②前方は開けて川や湖などがあり陽生気が活発である(朱雀といいます)
③左右はお墓を優しく守り抱えるような小高い山や丘がある(青龍砂、白虎砂といいます)
今回、八王子から近い霊園に行ったのですが、このように四神相応の好立地と言えます。
お墓から見た父母山・玄武
お墓から見た明堂・朱雀
お墓から見た青龍砂
お墓から見た白虎砂
ここは東京都なんですよ。まだまだ自然環境は沢山残されています。
このように自然立地条件が風水的に大丈夫とわかったら、次に理気風水でお墓の向きや水口を作っていきます。
これを説明すると、一般の方にはほとんど意味が通じない世界なので省きます。
実際、このような場所で目を閉じて安楽椅子に座っているかのようにリラックスしていると、山から伝わる地の氣、朱雀方向からやってくる天の氣が自分の体に伝わり舞い降りて、本当に安らぎを覚えてきます。
このような安らぎの地で眠るご先祖様は私たち子孫に、感謝と繁栄と幸せエネルギーを送ってきます。
素晴らしいですね!
住宅などの風水は、ある意味気に入らなかったら引っ越ししたり、リフォームすることができるので、いざとなれば環境を変えることができます。
しかし、お墓は動くことなくずっと同じ環境の中で眠らなければなりません。ご先祖様はこのお墓は気に入らないからと言って動くことはできませんからね。
だからこそ、お墓の風水を大事なことと考えて頂ければ幸いです。
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