太極図から見える深い話

風水
ある会合で風水理論の基礎である太極・陰陽について話をしてほしいと依頼があり、資料をまとめたので一部、皆様にも紹介したいと思います。

無極から太極へ~宇宙と陰陽

じっくりとこの太極図を見つめてください!


昔、中国で考えられた宇宙万物の始まりは「無極」で何もない状態があったと考えられました。

その「無極」の状態から万物を構成する陰陽二つの氣を持った「太極」が宇宙生成の根源的な存在となります。

この「太極」は二つの側面を象徴しています。
白は陽を、黒は陰を表します。陽は男性、太陽、強さ、プラスを表し、陰は女性、弱さ、マイナスを表します。

ここで強調しておきたいことは、この陰陽にはまだ善も悪もないということです。そして陽の中に陰があり、陰の中に陽があるということが重要です。
決して陽は陽だけでなく、陰は陰だけではないのです。だから陽は陰の心が理解でき、逆に陰は陽の心が理解できるということになります。

それゆえ、この「太極」は真ん中から直線で切られているのではなく、お互いの領域に少しずつ溶け合うような形になって「陰から陽に」「陽から陰に」と少しずつ移りかわり、陽が極まっても、陰が極まっても陰陽の点が存在するため、完全に分裂することはありません。

次に、地球をよく見てください!


地球は軸が決して真上から真下に地軸がある訳ではなく、少し傾いています。
この傾きこそが季節の移り変わりを作り出します。その傾きを知っていたらこそ、「太極」の概念が作られました。

もし、地軸が傾いていなかったら、昼と夜は同じ時間であり、季節の移り変わりもない地球であったことでしょう。

地球が太陽を廻る1年365日という公転法則は、「絶対法則の不変」です。
しかし、この不変の中に四季の移り変わりがあるという「絶対法則の変」があります。

また、地球の自転1日は24時間という「絶対法則の不変」の中にありながら、夜は必ず朝になり、昼は必ず夜になって変わっていくという「絶対法則の変」であり、季節によって昼夜の時間は変わります。

地軸が真っすぐではなくて傾いているからこそ、この「不変」と「変」のサイクルの中で人間は生かされいるということを昔の賢人は知り、自然が作りだした法則をいかに受け入れ、楽しむかを考えてきました。


この法則概念を図にしたものが太極図となるのです。
見れば見るほど、不思議な図でありますが、宇宙・自然のパワーが凝縮されている奥深いものだったのですね。

ここでとっておきの情報を公開します。
この不思議なパワーを持つ太極図を紙に印刷して、生け花を置いたら長持ちします。
コースターにしてお水やコーヒーを飲むと美味しくなります。
ベッドの下に置いておくと、快眠が取れるようになります。

まさに風水パワーですね!



冬至・・陰が極まり一番夜が長くなり、冬となります。12月21日頃
夏至・・陽が極まり一番昼が長くなり、夏となります。6月21日頃
春分と秋分・・昼と夜が同じ時間となり、春秋を迎えます。3月20日頃、9月22日頃
一日の時間も表しており、陰極まる時が午前零時、陽極まる時が午後零時となります。

※この「太極」は方位も表し、陽が極まる方向が南、陰が極まる方位が北となります。

立春(2月4日頃)は東北方位(鬼門方位)、立秋(8月7日頃)は西南方位(裏鬼門方位)となります。よく鬼門、裏鬼門と言いますが時間や物事の変わり目のときは不安定なときでもありますので、昔の人たちは静かに過ごすことを知っていました。

さて次に太陽系です!

なぜ十二支?


12という数字は風水理論でも多く出てきます。

干支の12年、1年の12カ月、1日の午前12時、午後12時などです。

なぜ十二支なのかというと、太陽系のなかでもひと際大きい星が木星です。
地球の11倍の大きさである木星は太陽系の中でも影響力が強く、地球にも氣の影響があると考えました。この木星は太陽を約12年で一周するということで十二支による暦の原理となりました。

また、土星は地球の9.5倍の大きさで約30年で太陽を一周します。
この土星と木星は20年ごとに会合して60年後に同じ場所で会合することになります。この周期法則から三元九運説が出来上がり、20年ごとに運気が移り変わることがわかりました。
現在は第8運期で2024年まで続きます。


天地人の氣を合わせて至福が訪れます
このように、宇宙から得られる天のパワー、地球が持つ地のパワー、そして天地の自然法則で生まれた人のパワーを天地人の氣と言います。

宇宙からのパワーは無限であり、万物に平等に与えてくれます。また地球のパワーも同じく地球にあるもの全てに平等に力を与えます。

別の見方をすれば、宇宙は確かにあることを知っている人間ですが、現実には行くことが出来ない「精神世界」であり、地球は現実に地に立っている「現実世界」でもあります。

この「精神世界」と「現実世界」を調和して人の氣と合わせていければ、幸福な生活を送ることができるとしたものが風水ということになります。
宇宙と地球が恵む陰陽パワーを上手に取り入れていく事が開運のコツとなります。


この法則は全てにあてはめることができ、食も医食同源と言われ、天と地の恵みによって育った食べ物を陰陽バランスを整えて摂取すれば健康長寿になりますし、一方、建物においても医住同源となるように陰陽バランスを整えた空間で過ごせば、健康や財に恵まれ
るということになります。


いかがでしたか?
風水は単に「西に黄色」とかお守りグッズだけではなくて、本当は奥深い学問であるということがわかってもらえたかと思います。

昔の賢人が研究した理論ですが、ようやく科学が追いついてきた感があります。

宇宙観、自然観、人生観を融合することによって、人生の喜びを享受出来てきます。
どうぞ皆様も是非、風水を取り入れてみてください。


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