世の中には多くのコンサルタントがいますが、指導・アドバイスするだけで、一緒に動いてくれるコンサルタントはあまりいません。
お客様はいつもこういう仕事をしているわけではないので、やはり自分で進めるというのは不安なのでしょうね。
そういう不安な心持を私は理解できるので、私はなるたけお客様が動かなくてもいいように、私が行動していくように心掛けています。
住宅ローンといっても、銀行それぞれに特色があって、自分が借りる条件と照らし合わせながら最適な銀行を選んでいかなければなりません。
今回は新築の戸建て住宅のためのローンなのですが、基本的には銀行は建物が完成したあとでなければ融資をしてくれません。
しかし、お金の流れは着工金、中間金、竣工時最終金と分けて施工業者に支払わなければならないのです。
そうすると、着工金や中間金が手元になければ支払えない状況となります。
そういう時に、つなぎ融資をしてくれる銀行と融資をしてくれない銀行があるわけです。
出来上がっていない建物に融資をするというのは、銀行にとってはリスクを負うということなので、大手の銀行でなければなかなか行わないですし、また手数料なども高く設定しています。
一方、融資はしてくれませんが、つなぎ融資を同じ銀行グループのノンバンクを紹介してくれる銀行もあります。しかし、つなぎ融資期間の数カ月は金利が高いということもあります。
そういう条件を照らし合わせてお客様のピッタリの銀行を探していくことが、私の仕事となるのです。
ところで、住宅ローンって低金利時代に入っているおかげで、本当に安くなりましたね。
変動金利ならば1%を切って0.5%前後になっています。
20年間固定で1%を切る条件を出している銀行もあります。
例えば3000万、0.5%の住宅ローンを35年で設定したら、毎月の返済金額は78,000円程度です。
それで35年間の金利代は約270万ですから、3270万の総支払金額となります。
この低金利がどれだけ安いかについてわかりやすく説明すると、平成が始まった頃の住宅金融公庫は5.5%程度でした。
これで計算してみると、毎月の返済金額は160,000円、35年間の金利代は3760万で、総支払金額は、なんと6760万円です!
不動産価格よりも金利代の方が多かったということです。
同じ3000万で、昔なら6760万、今だと3270万。
こうしてみると、凄まじい差です。
この時代に購入した諸先輩からしたら、夢のような状況です。諸先輩方のことを考えると、同情しても同情しきれませんね。
しかし、この時代は「土地神話」と言われ、土地がどんどん上がっていく状況でしたし、土地が上がる前に買わないとダメだという風潮もありましたので、30代~40代の働き盛りの人たちは、買えるうちにと買わないと一生持ち家が実現できないという焦りもありました。
しかし、皆さんご存知のようにバブルが弾けました。土地の崩壊です。
土地価格はみるみる下がりだしたにもかかわらず、借金はそのままですから高い返済を続けるか、払いきれないならば売却するしかなかったのです。
売却して借金が消えればラッキーなほうで、売却金額よりも借金の金額が多いので、負債を抱えたままで生活をしなければならない人達が増えて社会問題になったものです。
そういう昭和から平成の不動産の歴史を見てきた私ですから、今、土地や建物を購入する方々のサポートする上で賢い選択が出来るようにアドバイスもしますし、お客様が不安を感じるならば私が代理で動いております。
時代にあった物事の考え方と行動をしていかなくてはなりませんね。
皆さまのお役に立てるよう、仕事に取り組んでいきたいと思っています。
ご相談承ります。